シニアの食事は、何をどれだけ食べるとよいのでしょうか?
シニアの食事も、働き盛りも、何をどれだけ食べるとよいかの、基本は同じ。

母が脳梗塞で入院した時、家族が栄養指導を受けなさい。と言われ、受けた栄養指導は、ごくごくシンプルな内容でした。

まず、お皿を大中小と用意します。
大の皿は、肉や魚などを中心としたメイン料理です。
中の皿は、具たくさんのお汁や、お浸し、炊き合わせなど
小の皿は、香のもの
ご飯は軽く1杯

難しく考えなくても良いです。味も濃くなりすぎないように。しかし、重要な事は、偏らないことです。

極端な例ですが、と言って、次のようなお話をしてくれました。

ある患者さんが、糖尿の栄養指導を受けにきました。その方は、TVで果物の柿が健康に良いと言っていたので、柿なら庭にたくさんあるから、と朝昼晩たくさん柿を食べ続けました。健康に良いと信じて、食事かわりに食べ続けたらしいです。そして、病院を受診することになりました。なんと、柿の食べすぎで、糖尿になりかけたのです。なんでも、限度があります。これは、極端な例ですが、本当にあった話です。

さて、私は、若い頃、一過性の糖尿になりました。遺伝的なものもあると思います。そもそも、私が、栄養に少し興味を持ったきっかけは、このことに始まります。

発見時、私はインフルエンザで、高熱、脱水で、動けなくなって、入院していました。入院する2~3年前から、体がだるかったのですが、仕事が忙しいからだろうと思っておりました。そして、入院し、医者から、開口一番言われたのは、

「あなた、糖尿病ですか?」

「えっ?」と、私は、驚きました。

「あ~だったら、一過性のものでしょう」と、言われました。

退院後思った事は、私の叔父は、重度の糖尿病で夜が明けたら、亡くなっていました。叔父は、しんどいしんどいが口癖でした。又、祖母も母も糖尿の気がありました。ならば、食に気をつけねばと思うようになったのです。

1番にした事は、栄養の知識をみにつけることでした。その為に、日本女子栄養大学の一般向けの通信講座を受けました。1通り、テキストに目を通し、添削課題と課題料理をして、感想などを提出しました。2~3度提出しただけで、終了してませんが、この時の内容はいまでも、役に立っています。

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この講座で、私は、ある落とし穴にはまっていたのに、気がつきました。冒頭の柿の話のようなことです。

当時、1日30品目食べると、健康ですごせる。というのが、流行っていました。このことは、私にとって2つの落とし穴がありました。

1つ目は、自分の好きなものばかり、品を変え、30品目食べていた。
2つ目は、30品目食べていると、エンゲル係数が跳ね上がった。

ところが、勉強を進めていくうちに、30品目も食べなくて良いんだ。要するに、ひつような栄養素を、バランス良く食べれば良いんだ。と気が付いたのです。

1日の基本は基本として、1週間の平均が基本値であれば良い。10日あるいは、1か月の平均が基本値であれば良い。ということもわかりました。

又、ダイエット食や、治療食の場合は、本気でするなら、計量は絶対にひつような事としりました。

この時は、体調を戻すことに重きを置いていたので、徹底的に計量して調理しました。

この時位、食の管理の効果と大切さを思い知った事はありません。

しかし、のど元過ぎれば熱さ忘れるとは良く言ったもので、その後、食事管理はおろそかになりましたが、ある程度の基本ラインに沿って食べていました。今、加齢で基礎代謝が減ったので、食べ方の工夫を、再度はじめました。

若い時から、料理の買い物と手間は、私の時間がつぶされるように思っていました。
今頃は、便利になりましたね。宅配利用すれば、離乳食から冷凍弁当まで揃う。
カタログ見る楽しさもある。
買い物の移動時間を、自分の為に使える。
野菜は、旬のものを食べれる。
商品を選べば、メニューも考えなくて良い。
レシピ付きだから、料理のレパートリーが広がる。
時代の進化はすさまじい。

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